こんにちは、愛弓です。
【ひだまりぼっこ】では、私は好きなモノ・コト・場所をメインに書きたいと思っています。
正直なところ、『ブログに書くほど、シフォンケーキが好きなの?』と考えると、『う~ん』と悩んでしまいます。
それでも私は、『シフォンケーキのレシピを載せたい』と思いました。
シフォンケーキに限らず、よく作るレシピを残しておきたいなって。
なので今日は、【レシピを載せることにした、2つの理由】について話していこうと思います。
愛弓(あゆみ)
愛弓(あゆみ)
ジャンプする目次
【理由①】チャレンジするきっかけを作りたかったから。
幼いころ、母が作るシフォンケーキが大好きでした。
あたたかくて、やさしくて、甘くて…。
たぶん私は、ケーキの味だけじゃなくて、その中にある愛情とか、空気感とか、思い出とか…いろんなものを含めて、母のケーキが好きだったんだと思います。
いじめられたり、嫌な思いをしても…家に帰って甘い香りに包まれると、忘れちゃうんですよね。
でも、いつのまにか、母はシフォンケーキを作らなくなりました。
1度の失敗で、ケーキを作れなくなった。
小学校高学年になった頃、父の誕生日に【チョコレートのシフォンケーキ】を作りました。
母のお手伝いをしたことはあっても、一人で作るのは、初めてでした。
当時の私は、父にうまく「誕生日おめでとう」と言えなかったんですよね。
「誕生日おめでとう」と素直に言えない私は、『チョコレートのシフォンケーキが食べたかったから…』と言い訳をしながら、父のためにケーキを作りました。
それが本当に、父のためだけに作ったケーキだったのか… それとも、『自分が食べたい』と素直に伝えられないから、父の誕生日を言い訳にしてたのか… そんなことは、よくわかりません。
たぶん、どちらも混ざった感情だったから。
ケーキを作ってる間、どんなケーキができるかを想像して、ワクワクしました。
父がどんな反応をするかを想像して、ワクワクしました。
父は、そんな私を見ながら、ソワソワしていました。
たぶん、嬉しかったんでしょうね。
素直になれないから、お互いに探り合うような…ちょっと変な親子でしたね(^^;
結果的に、ケーキは失敗しました。
シフォンケーキって、焼きあがったら、逆さまにするんですよ。こんな感じで。
それを見た父が心配して… 「そんなことしたら、ケーキが落ちちゃうよ!」「本当に、こんなことするの?」って。
父の言葉を聞いた私も不安になって、ケーキを逆さまにしなかったんですよね。
そしたら、ぺちゃんこなチョコレートケーキになりました。
ぺちゃんこなチョコレートケーキも美味しかったんですけどね… 私は悔しかったんですよね。たぶん。
美味しそうなシフォンケーキを作って、それを見た父がどんな反応をしてくれるのかな?ってワクワクして。
『喜んでくれるかな?』『おいしいって言ってくれるかな?』って期待して。
『私だって、一人で作れるんだよ』って母に伝えたくて。
悔しくて、ケーキが失敗したのを父のせいにしちゃったんですよね。わたし。
「お父さんが余計なことを言わなければ、うまくできたのに…」って。
どこにもぶつけられない気持ちを、父に向けてしまったんですよね。
父の誕生日なのに、父が気を使って「これも美味しいよ」っていうんですよ。
その「これも美味しいよ」って言いながら、私の様子をうかがってるのを感じるたび、素直になれない自分がちっぽけな気がして。ものすごく子供みたいで。
なのに、父のせいにしてしまったことを素直に謝れなかった。
『謝らなきゃいけないな』って思うのに、謝り方がわかんなかったんですよね。
私はそれ以来、『ケーキを作ろう』とは思いませんでした。
バレンタインにお菓子を作ることはあっても、ケーキを作ることはありませんでした。
ケーキを作る友達を『いいな~』と羨ましく思っても、ケーキは作りませんでした。
そのままシフォンケーキを食べることはなくなって… 美味しかったシフォンケーキは、思い出の中だけの味になりました。
改めてケーキを作ったら、【初めての人に伝えたいこと】を考えてた。
大人になった私は、久しぶりにシフォンケーキを作りました。
昔を思い出したのか… シフォンケーキを食べさせてあげたい人がいたからなのか… 自分を癒すためだったのか… 理由なんてわかりません。
ただ、シフォンケーキを作りました。
昔のことを忘れてた私は、『簡単にできるだろう』と思ってたんですよね。
久しぶりに作ったシフォンケーキは、ちゃんとシフォンケーキの形をしてたし、シフォンケーキの味もした。
でも、『失敗した』と思った。
作ってる最中に、『少しだけ、作り方を間違えた』って思ったんですよね。
今になって思えば、たいした間違いじゃなかったんですけど(^^;
母が食べて、ちょっと微妙な反応をするんですよ。
「シフォンケーキって、もっとこう…」 気泡ができてるとか、混ざり方にむらがあるとか、もっと空気感のある方がいいとか…たくさんダメだしされるんですよね。
本当は、そんな言葉、聞きたくなかったんですよ。
母の作ったケーキと味が違うのは、自分でもわかってるし… 母の言葉を聞いてしまったら、私は『もう1度作ろう』と思えなくなるような気がしたから。
その後、私は友達やお客様を招くたび、シフォンケーキを焼きました。
数回作ってるうちに、
愛弓(あゆみ)
当時の私はブログを書くつもりも、誰かに教えるつもりもありませんでした。
でも、無意識のうちに、そういう思考になってたんですよね。
未経験の人が、簡単にチャレンジできるようにきっかけを作りたい。
初めてケーキを焼く時、私にはあやふやで、わからない部分がたくさんありました。
『それは、どんな感覚だろう?』
『どんな感触だろう?』
『どれくらい正確に作らなきゃいけないものなんだろう?』
疑問がわくのに、答えはわからない。だから、ただ作るしかない。
1度失敗すれば、大きなケーキをみんなで食べなきゃいけない。
『できるだけ失敗せずに、美味しいケーキを食べさせてあげたい』と思った私は、『どうして、初心者のためのわかりやすいモノがないんだろう?』と疑問に思った。
もしかしたら、私が見つけられなかっただけかもしれない。
私が思う『わかりやすい』と、他の人たちの思う『わかりやすい』が違うだけかもしれない。
でも、
愛弓(あゆみ)
※※
そういえば… ここ数年、植物を育てるようになったんですよね。
1度でも失敗すれば、「お前にはできない」「お前には才能がない」みたいに言う人もいる。
でも、本当に何も知らない初心者に向けて、教えてくれてるモノがどれだけあるんだろう?
できる人にとっての”当たり前”は、初心者にとっては未知のこと。 ぜんぜん当たり前なんかじゃない。
それを、ちゃんと教えてくれるものはあるの?
「失敗しても大丈夫だよ。私も、初めは失敗したよ」って教えてくれる人はいるのかな?
私は勝手に『失敗できない』って思って、「そんなこともわからないの?」って言われるたびに不安になって、チャレンジできなかったんだよね。
試してみなきゃ、好きかどうかもわかんないのにさ。
だったら私は、初心者の人のために、きっかけを作れたらいいなって思う。
きっかけさえあれば、気軽にチャレンジできる。
小さな成功体験があれば…興味を持った人はもっと自分で調べて、成長していける。
私は、未経験の人がチャレンジするきっかけを作りたい。
そのために、【ひだまりぼっこ】というブログを書くことにしたんだよね。
※※
ケーキを作ったことのない人が、ケーキを作ってみるきっけができたら嬉しい。
家に帰ったら、ケーキの甘い香りがする。
そんな温かい家庭を、小さな幸せを、子どもたちに届けたい。
そんな思いを込めて、『このブログにレシピを載せるたい』と思った。
【理由②】レシピを紛失したから。
ブログを書くようになって、『レシピを載せよう』と思いながら、写真を撮るようになった。
でもね… いくら写真を撮っても、『また今度…』『~できたら』と先延ばしにして、レシピをブログに載せることはなかった。
今もそう。 まだ、先延ばしにしてるんですよね。
実は、数か月前に、1番大事にしてたレシピを紛失しました。
家族や友達のために作ってた、【ミルクティー・シフォンケーキ】のレシピ。
母や祖母が『お世話になった人にあげたい』というたびに作ってた、【ミルクティー・シフォンケーキ】のレシピ。
幼いころから何度も食べて、1番思い出の詰まってた、【ミルクティー・シフォンケーキ】のレシピ。
『もう1度、買えばいいんじゃない?』と思っても、そのレシピ本はもう売ってない。
大事なレシピがなくなって、同じケーキを作れなくなって初めて、後悔しました。
手順も、材料も覚えてるのに…分量だけがわからない。
せめて、レシピの写真を撮っておけばよかった。
『また今度…』『もっと~してから』と先延ばしにしないで、もっと早くブログに残しておけばよかった。
大事なレシピをなくして初めて、『ブログにレシピを残しておこう』と思った。
最後に…
今回は、『このブログにレシピを載せよう』と思った理由について話してきました。
話が脱線気味だったり、わかりにくいところもあるとは思いますが…。
- 初心者の人が、チャレンジできるきっかけを作りたい。
- 大事なレシピをなくして、後悔したから。
私は別に、「料理が得意!」と言うほど、得意なわけじゃないんですよね。
味覚が発達していたり、こだわりが強い…とも自分では思っていません。
少なくとも、『私は母や妹よりもできない。わからない』というコンプレックスを抱えていました。
幼いころ、料理の材料を当てることができなくて…「どうしてわからないの?」と何度も言われてたんですよね。
母に料理を教わりに来た子よりもわからなくて…「私の子なのに、どうして?」と言われたことがあるんですよね。
それでも…そんな私でも、『レシピを載せたい』と思いました。
今後、いくつかのレシピを載せることになると思います。(主にシフォンケーキかな…?)
もしも、『私でも作れそう』て思ってくれる人がいたら、チャレンジしてもらえると嬉しいなって思います。
※※
私は子供の頃、うまく自分の感情・考えを表現することができなくて、孤独感を抱えていました。
心の距離感が、周囲の人たちとは違うために、孤独感を抱えていました。
それでも、母の愛情を感じることができた理由の1つに、ケーキがあります。
誰にも相談できないことがあって悩んでるときも、ケーキの甘い香りと温かさが部屋中に広がってることで、それが母の愛情のように包み込んでくれました。
うまく言葉にできないのですが… 【誰かを想ってケーキを作る】ということも、一つの愛情表現だと思います。
今後、そういう思いも伝えていきたいし。 言葉では伝えきれないような愛情があふれている家庭を増やせるように、私にできることを探していきたいです。
最後まで読んでくれて、ありがとうございます。